

祭りが近づく3月には、もう
お祭りの準備が始まります。
このころから祭りに心を奪われます。
3月中ごろには、各町内で、
祭りについての会議をします。
そして、各町内では
●子供達も加わってお囃子の練習
●曳山に載せるダシ飾りの製作
各家庭では、
友だちや親せきの招待
ふるまう料理の注文
与えられたお祭りの役の為の
衣装の準備さらに
お客様を迎える為の家の掃除
さじき窓が設えた通りに面した家では
●桟敷席の準備もします。
前日は、宵山!
●提灯あかりで光輝く曳山
天にも響くお囃子
町内衆が興奮気味に祭りを楽しみます。
主婦は、明日のもてなしの為
●料理や食器などの準備に
夜遅くまで追われます。
5月3日 早朝から祭りは始まります。
●「芝田楽」と呼んでいます行列で
日野祭は始まります。
そして続いて神輿や曳山の出番です。
●男たちは決められた役割を
果たすため身支度を整えて出かけます。
女たちは、
客人をもてなすため特別な料理
●「鯛素麺」を準備します。
そして招待したお客さんを出迎えます。
客人は、大皿に盛られた
●「鯛素麺」など、いっぱい並べられた
とっておきの料理を
座敷でいただきながら
●さじき窓越しに
曳山の巡行やお神輿を見ます。
普段寂しい街も、
今日だけは驚くほど賑わいます。
●神社では曳山、神輿、芝田楽、
祭囃子が神社の杜に響きわたり
夢の中にいるような華やかさです。
●夕刻には提灯をともした曳山が
やや寂しそうなお囃子とともに
町内に帰っていきます。
役割を終わった男たちも家路について
●着物を脱いで夜の宴会に
加わり、ほっとます。
ああ。今年も楽しかったァ
祭の終了です。
明日からは夢も冷めて日常に戻ります。
でも、後片付けが当分続きます。
お囃子の練習
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賑わう宵山
5月2日の夜は宵山
町内の皆が楽しみます。

宵山は、ちょうちんの明かりで、山が輝く。

宵山は、お囃子の競演
この祭りの主役は
芝田楽と呼んでいます神調社
の3人の神子です

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この祭りを取り仕切るのは、
選ばれし3人の神子(かみこ)です
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我が家で休憩をされます。

今日の祭もいよいよ終盤
お稚児さんのご一行が
綿向神社からお帰りです。

祭の翌日、3人の神子さんは、
我が家にお礼の挨拶に来られます。
紋付きの羽織着物姿で可愛いです。
「ダシ」
新町の曳山のダシの変遷
ダシとは、山の上に飾るダシモノ
飾り物・神の降りてくる依代です。
毎年、新たなものを製作します。
各町内が競って、作ります。

孫悟空 釈迦の手のひらから飛び出せず

孫悟空 金角と戦う

孫悟空危うし ひょうたんに飲み込まれる

孫悟空 芭蕉扇で飛ばされる

氏郷 千 利休を匿う

蒲生氏郷 初陣で手柄を立てる

蒲生氏郷郷
伊達政宗を奥州に閉じ込める

置目老媼の顕宗天皇に迎えられる。

竜王山の伝説

高田敬輔、信楽院の天井画を描く 2017年のダシ

熊野の弓伝説
ダシ作りの手順
ダシ飾りの歴史
ダシ飾りは神の依代です。神様が降臨される
ものです。ですから、巫女人形、若松 御幣な
どが主に飾られていたと思われます。曳山には
欠かせないものです。依代ですから、ダシ飾り
を載せる目的で、山があると考えた方が良いで
しょう。
昔からダシ(飾り)の題材は、歌舞伎、能、
その時代の人気の芝居から「熊坂長範」「忠臣
蔵」「二ノ宮尊徳」「宮本武蔵」などが飾られ
ていました。依代から、余興・飾り・見世物へ
と変わっていきました。いまや何でもありです。
神話、武勇伝、大河ドラマ 人気アニメ 民
話 童話から好きなものを作るようになりまし
た。
現代の約束事
題材は、なんでもありですが、品格とか華麗
さを大切にしたいものです。いくつかの約束事
があります。
立体体であること。部分的には平面も可ですが、
華やかで動きがあること。
題の説明書きを備えること
御幣と若松を立てること(神様が降臨されるも
のとしての証)。
毎年新しいものを作ること。
各町内で調整して極力同じテーマの作品はは避
けることです。
注意事項
組み立て作業に危険がないように、ダシが落
下しないように大きすぎない、重すぎない、で
きるだけ軽く風に留意しましょう。
曳山に傷をつけないような方法でダシを固定
すること布紐、専用の固定用の木枠で。
町内の皆さんと協力して作ること。
他の町から借りない。
多くの町内衆が参加して、楽しむから伝統は
守れると思っています。
ダシの製作手順
1、題材を決める。
何にするかは、得意なものは何か?過去に何
をしてきたか?保存している材料にどんなもの
があるか?骨格・衣装・頭・鎧・刀・動物・・・を
検討して決める方法もあります。何をするかを
決めるのは、日野町の民話・伝説・歴史上の人
物・武勇伝・おとぎ話・大河ドラマなどの中か
ら、「やりたいもの」「できそうなもの」とい
う判断で決定します。
2、制作の基本と完成予想図を書く
作るのは以下のものです。・看板(題名表示)
・人物や動物2体以上・若松・御幣(依代です
から)・背景図(必要なら)・小物・説明書き
パネル
完成予想図を描くことは、作業を円滑に進めま
す。
衣装やその色、部品も詳細に描いてみる。購
入する材料、手作りするもの、制作の手順等
が予想できます。一目でわかるので町内の協
力が得やすくなります。そして、町内に製作
協力の案内文書(作業内容と日程)を配るか
ここに連絡をします。
3.制作にかかる
@手間のかかるものから、得意な人で早く
から。人物の頭(顔) 動物の頭・体
A人物の胴体・手・足は、毎年使いまわし。
題材合うように手足の角度を変える。
B付属の部品等も、数人で作成する。
C色塗り、組み合わせ等数人でする。
アクリルの絵具・水性ペンキ(水性の絵
の具はダメ)
D衣装の縫製とそれぞれの衣装を着つける。
女性数人で、衣装を作る。既製品や過去
のものを活用する。できない場合は、生
地を買ってきて縫製する。片腕は縫わず
に、着せてから縫う。
E説明書き 看板 人物名 を書く
4、曳山の掃除の日に飾ってみる
取付の方法、手順の確認 必要な工具や角材
や紐がわかる。一番見栄えの良い角度や高さが
決められる。高所で組むには危険性があるので
危険な作業をしなくてよいように修正する。
各部分の作り方
人 形
人形胴体
芯は垂木 細い木と細く割った竹 見える
ところはボール紙で覆う
頭
従来から使っているもの(10個程度あり)
そのまま使うことも あり、人物により紙
粘土と和紙で表情を変えることもあり、又
色を塗ったりもする。
髪の毛
毛糸で毛を、その台はボール紙でかつらを
作る
手・足
桐の木で作った昔から保管しているものを
使う。新たに作ることもある
動 物
頭 ・発泡スチロールの塊をカッターナイ
フで切りおおむね形を整え・両面テ
ープでくっつける。
・竹串でつなぐ・竹の輪・竹の割った
もので強度を作る
・針金を入れて合わせたボール紙で耳
やひげ突出した部分を作る・新聞紙
古いコピー用紙和紙る
胴体・竹の輪・竹の割ったもので作る・ボ
ール紙
・新聞紙・古いコピー用紙などで形を
整える
その他手足しっぽ部品
発泡スチロールや竹ひごで形を作る。
ボール紙・新聞紙・古いコピー紙を
貼って」仕上げる。
町内皆さんで「良いダシを作って日野祭
りを盛り上げよう」
日野が面白くなる日へ

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日野祭の頁を見ていただき
ありがとうございました。
ぜひ5月3日は日野にお越ください。
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